ゾンビのおねーさん

205 名前:第一話 :2006/04/27(木) 19:10:01 ID:o82tYb4j0
僕「こんにちはゾンビのおねーさん!僕ネクロマンサー!」
屍「死にたいの、ボウヤ?」
僕「ううん、おねーさんを仲魔にしにきたんだ」
屍「身の程知らずね」
僕「まだLV1だけど、お師匠から教わったオフダもあるし!」
屍「そう」
僕「えいっ!くらえっ!」
屍「…………」
僕「……効いた?」
屍「全然」
僕「ええ?どーして?」
屍「どーしてじゃないわよ。その御札、字が間違ってるわ」
僕「え?どこ?」
屍「まったく…ほら、ここ」
僕「あ…ホントだ!ありがとうおねーさん!」
屍「うるさいわね。殺すわよ」
僕「じゃあ、こんどこそ!」
屍「…………」
僕「…………」
屍「…どうしたの」
僕「ううん、やっぱりいいや」
屍「何が」
僕「僕、魔王退治に行くんだ」
屍「無謀ね」
僕「うん。そんな危ない所におねーさんを連れていけないよ」
屍「LV1のくせに何様のつもり?」
僕「大丈夫だよ。僕、もっと強くなるから!」
屍「ちょ、ちょっと待ちなさいよ!」
僕「じゃあね!ありがとうおねーさん!」
屍「……あああ…私、なんでこうなるかなあ……」

206 名前:最終話 :2006/04/27(木) 19:11:08 ID:o82tYb4j0
僕「えへへ。負けちゃった」
屍「そりゃそうでしょうよLV1」
僕「だれも仲魔になってくれなかったし」
屍「ネクロマンサーの才能ないわね」
僕「うぐ…で、でも!お、オフダもあるし!」
屍「また間違ってる」
僕「え?どこ?」
屍「ここ」
僕「あ、そっか」
屍「バカじゃないの」
僕「うぐっ…だ、だって、お、お師匠、死んじゃったし…」
屍「…………」
僕「ほ、ほかにだれも…もう、い、いないし…っ!」
屍「…………」
僕「ぐすっ…えぐっ…」
屍「そんなの、言葉にした瞬間にボウヤの負けよ。…ああ、もしもし?私」
僕「ケータイ?だれ?」
屍「負け犬に構ってられないの。あっち行って」
僕「う…ご、ごめんね。ごめんね、おねーさん…」
屍「まったく……あ、こっちの話よ、魔王」
魔「あ、姐さん、ど、どのようなご用件で?」
屍「いますぐ体育館裏に来い」