天国にいる君へ・改変
- 62 名前:本当にあった怖い名無し :2006/04/21(金) 11:01:21 ID:zHJwfevA0
- 君が死んでからもう1年。
君は今も僕を見守ってくれているのかな?
君は、僕の生まれて初めて出来た彼女だった。
すごく嬉しくて、幸せだったなあ。
突然、白血病だって医者に宣告されてから、君は病室で日に日に弱っていった。
「毎日見舞になんてこないでよっ」って照れ怒る君を見て、僕はいつも泣いていたんだ。
君の為に、僕の小汚いノートパソコンをあげたら、君はせっかくだからってもらってくれたよね。
ネットをするようになった君がいつも見ていたサイト、それが「2チャンネル」だった。
ある日君はいつものように、笑いながら言った。
「ほら、見なさいよ今日も2ゲット出来たよ。」
「あまりパソコンばっかいじってると身体に障るよ」
なんて僕が注意すると、
「なっなによ。あんたがもってきたから、仕方なく・・・これ見てよ。
ほら、この3のひと、2げっとぉ!なんて言っちゃってさぁ、ふふ」
僕は黙っていた。君がすごく楽しそうで、僕は何も言えなかった。
「ほらみなさい、この3のひと、変な絵文字使ってくやしぃ〜!だって。
かわいい。 ふふ。」
僕はまだ黙っていた。笑う君を見て、どうしようもなく悲しくなった。
「憶えててくれるかしら」 君がふと言った。
「…この3のひと、私がいなくなっても、あの時変な奴に2をとられたんだよなー
なんて、憶えててくれないかなあ……無理かな……憶えてて、ほしいなぁ……」
それから数ヶ月後、君は家族と僕に見守れながら息を引き取った。
君はもうこの世に居ない、なのに僕は今F5を連続でクリックしている。
君の事を、3のひとが忘れないように、いつまでも、いつまでも忘れないように。
君の事を、君の名前を、僕はいつまでも、いつまでも忘れない。
天国にいる君へあふれる想いをこめて、今ここに刻み込む
2get
『・・・3じゃない。遅いのよっ』「ごめん・・・」
天国にはまだ、安心していけないそうだ。・・・だから僕は、いつも3ゲット。