覚り
- 385 名前:覚り1 :2006/03/32(土) 02:59:00 ID:3itudeiv0
- 夜の山 闇に包まれた一軒の山小屋 一人囲炉裏にあたる若い猟師
猟師「・・・」
覚り「・・・」
猟師「・・・っ!」
覚り「お前(何だコイツ いつの間に小屋の中に!?)と思ったろう?」
猟師「・・・っ!」
覚り「お前(何だ いきなり何言い出すんだコイツ?)と思ったろう?」
猟師「・・・っ!?」
覚り「ククク・・・お前の思っているとおり私は覚りの化け物だよ」
- 386 名前:覚り2 :2006/03/32(土) 02:59:57 ID:3itudeiv0
- 不敵に笑い猟師の脇で囲炉裏にあたりだす覚り
猟師「・・・」
覚り「お前(壁に立てかけた銃で撃ってやろう)と思ったろう?」
猟師「!!」「・・・」
覚り「お前(銃を取れないなら何とか隙を突いて懐の鉈で・・・)と思ったろう?」
猟師「・・・っ!」
覚り「そう、お前の思っていることは全部読まれてしまうんだ
今思っているとおりお前は私にこのまま喰われてしまうのさ」
失望する猟師 余裕の笑みで猟師を見据える覚り 深い沈黙
バチバチッ!!
刹那 爆ぜる囲炉裏の火 真っ赤な木片が覚りの顔面を襲う
覚り「・・・っ!」
猟師「・・・っ!」
- 387 名前:覚り3 :2006/03/32(土) 03:00:22 ID:3itudeiv0
- 覚り「・・・どうしてかばった?」
猟師「・・・」
覚り「私はお前を喰おうとしていたのに あのままいけば私は木片で大ヤケド
お前は助かったかもしれないのに 恩でも売るつもり!?」
猟師「・・・」
覚り「何よ、さっきから(俺にもわからない)ばっかり!自分は背中にヤケドしといてバカじゃないの!?」
猟師「・・・」
しばしの沈黙 すと立ち上がる覚り
覚り「人間って自分の思ってもみない事をしちゃうものなのかしらね(微笑)」
そのまま不意に眼前から消える覚り
その後、その山で覚りの害は聞かない