悲劇

368 名前:たまねぎツンデレ ◆vSaTtgGg0. :2006/03/31(金) 14:25:40 ID:GjJ1+tyK0
おーい、これみてくれ
「お、なんだなんだ? ありゃ、右の手のひらがはれてるじゃん」
おう。なんか腫れた。
「おいおい、変な病気じゃないだろうな」
うーん、痛みはないからな。少し様子をみるつもりさ。
「そうか、まぁ、お大事にな」
ああ、ありがとう。

…一週間後…
おーい、これみてくれ、見てくれ
「ん、手の腫れひいたか?」
いや、こんな状態。
「げ、まだはれてるじゃないか。それにすこし、へんじゃね?」
ん。なんかさ、腫れの部分に筋があるんだよね。なんか、顔見たくね?
「きもいぞ、それ。早く病院いけよ」
いやぁ、だって痛くないしさ。病院嫌いだし。
「なんで、こんなことなったんだよ」
んー、お地蔵さんに小便ひっかけちまったのが原因かな
「おいおい、それだろ、間違いなく!!」
あははぁ、まぁ、害はないからもう少し観察するよ。どうなるか、気にならねぇ?
「いや、まぁ、気になるけどさぁ。っておい、こら話し待てよ」
あっはっは、楽しみ楽しみ……

……3週間後……
「最近、あいつみねぇな」
「なんか入院したらしいぜ」
「え、マジで?」
「ああ、なんか、大怪我らしい」
「おいおい。洒落になんねぇな」
「で、病院どこよ」
「○×病院泌尿器科」
「は?」

369 名前:たまねぎツンデレ ◆vSaTtgGg0. :2006/03/31(金) 14:26:36 ID:GjJ1+tyK0
……病院……
ああ、お見舞いに来てくれたんだ。
「どうしたんだよ、一体。手のひら大丈夫か」
ああ。ほら、このとおり。
「あ、すっかりきれいじゃん」
ああ。あのあとさ、やっぱり、手の腫れに顔ができてさ。
「い、マジかよ」
マジも大マジさ。で、その顔がすんごくかわいかったんだ。
「はぁ…。おまえ、のんきだな」
あまりかわいいから話しかけてみたんだけど、しゃべることはできなかったみたい。
「…」
俺、彼女いないジャン? なんか恋人ができたみたいでさ。病院やお祓いに行くつもりはさらさらなかったんだ。
まぁ、だけど、ほら、俺思春期ジャン? むらむらってとめられないわけよ。
最初の頃は手袋して、左手で、マイスモールラヴリィ・ティムを発電させてたんだけどさ。
「…まぁ、男だしな。お前左利きだっけ?」
いや、右利き。だからそのうち、めんどくさくなちゃった。
よく考えると、右に顔ができても俺の手なんだからさ。右手で発電すればいいわけで。
「…」
で、かわいい顔もついてるだろ? ちょっと魅惑的な提案が俺の頭に浮かんだわけよ。
「それってつまり…顔のついた手で、自家発電?」
おおあたりぃw もう、俺のラヴリィ・ティムは異様にギンギン。それにその日家に誰もいなかったしな・・・で
「握ったと」
ああ。でもやっぱりしなきゃよかった。
ほら

……

370 名前:たまねぎツンデレ ◆vSaTtgGg0. :2006/03/31(金) 14:28:00 ID:GjJ1+tyK0

…学校…
「どうだった?」
「あいつ、ほんまもんの馬鹿だ。じゃなきゃきっと大物になるんじゃね?」
「いや、あいつは馬鹿だろ」
「まぁ、とにかくあいつはあの後布団をばっさりはがしたのさ」
「ほう、それでそれで」
「あいつのティムには、くっきり大きな歯型がついてたよ」
「うは。手は」
「気がついたら元に戻ってたって」
「んでなあいつ、あの日ティムから大量の出血して貧血で部屋で倒れてたんだと」
「うえぇ。ってあれ? それってやばかったんじゃね?」
「ああ。だから大怪我さ。救急隊員はその出血量に驚いたんだとよ」
「いや、そうじゃなくて、あいつ以外誰も…いなかったんだろ」
「そう。誰が電話したんだろうな」




…病室…

ピー
伝言メモガノコッテイマス

…ァ、アンタノタメニ救急車呼ンダンジャナイカラ、懲ラシメル相手ガ死ンダラ意味ガ無イカラナンダカラ…
……………タ、退院シテ又機会ガアッタラ今度ハ……優シ

ピー

―END―