一人じゃない
- 87 名前:本当にあった怖い名無し :2006/03/16(木) 21:40:23 ID:TadlPc+v0
- ツンドロ?
今は夜中の0時を回ろうとしてる時間。
真夏の熱帯夜の熱気に当てられて学校のプールに来ている。
茂みに隠れて水着に着替えてプールサイドに侵入する。
プールの丁度反対側からパシャパシャと水音が聞こえる。
(!?先客か?)
まあ大して障害に成らないと思い、少し興味が出て来たので音を立て無い様に慎重に水に入る。
そのまま音が聞こえた方に潜水で水底を伝い一気に水面に出て見た。
だが、誰も居ない。
気のせいだったのかな?と思い力を抜き顔が上に成る様に、自分の体を水面に水平浮かせた。
どれ位経ったのだろうか。
月が綺麗だなとノンビリしてると何故か体が動かない。
すら〜っと自分の両サイドの水面から、白い手が出て来て俺の体を水面に沈め始めた。
俺の頭の裏?水中から女性の声が聞こえる。
女性「貴方をずっと待ってたの」
完全に俺の体が水中に沈み込んで溺れそうに成る。
俺「なんだよこれ!俺が一体何をしたんだよ!」
女性「こんな所に来た貴方が悪いの!!もう離さない!!」
溺れながら身動きも出来ずにもう駄目かと思って諦めた時に、自分の目の前に綺麗な女性が居るのが見えた。
気が遠く成りつつ有る中で思い出した。
学校一秀才で綺麗だが家が貧乏で何かと困ってたあの子だと。
女性「ず〜と寂しかったの。貴方が来てくれた御蔭でもう一人じゃない」
女性「そう永久に二人で居ましょう」
そう言いながら抱きしめられて意識が無くなりました。
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翌日のニュースで学生がプールで溺死して居るのが発見されたと報道がされたそうです。