ハムスター←僕←ツンデ霊3
- 516 名前:ポン介 ◆ZMp2Jv9w5o :2006/02/22(水) 19:02:22 ID:eIw7nQUe0
- 朝目覚めるとちゃぶ台の上に朝ごはんが
用意してあった。
そういえば昨夜、また用事で朝からでるといっていた。
どこに行くんだろう・・・。
気にはなるけど、いわないのなら聞かない。
ハムポンは朝はもう寝ている。夜行性だから仕方ない。
ふと見るとメモが一枚添えられていた。
「勘違いしていい気にならないでよね。帰りにキャベツを買ってくること。
私はあなたにとりついているんだから。餓死とかされちゃ困るからだからね。
私があなたを祝ってやるんだから。祝って祝って祝いまくるんだから。
いってきます」
・・・・・誕生日でもないのにそんなに祝われても困るなぁ。
だが・・・ほんのり気になる。彼女に聞いてみようか。
彼女・・・霊感少女だ。
- 517 名前:ポン介 ◆ZMp2Jv9w5o :2006/02/22(水) 19:02:57 ID:eIw7nQUe0
- 「これを見てくれないか」
例の霊の残した書置きを見せた。
「・・・・何これ?あんたすごい祝われてるのね」
「そうなんだ。いや、そうじゃなく・・・」
僕は書置きを残して消えるレイポンの話をした。彼女は僕の斜め後ろ、
入り口などをちらちらと見ている。
「なるほど。いないわね。ジラシのテクじゃないみたい」
そしてじーっと僕を見る。
「知らないなら知らない。解らないならわからないでいいんじゃない?」
といった。明らかにどうでもよさそうだった。
ただ、漢字辞書を買ってやれとアドバイスされた。そうだな・・・
「・・・何これ?キャベツはどうしたのっ?何やってるのよっ」
「・・・え?あっしまったっ・・・・」
ショックだった。いろいろ思うところがあるとはいえ、僕がハムポンのご飯を買い忘れる
なんて。ありえない失態だった。僕に生きる価値なんか、なかった。
「すぐ買ってくるっ」
部屋を飛び出し戻ると、レイポンはいなかった。ご飯は出来ていたが、呼んでも返事してくれない。
ご飯にメモが添えられていた。
「朝は祝ってやっただけよ。夜は呪ってやるんだから」
恥ずかしいんだなぁ。悪いことしたな。