俺と守護霊2

120 名前:本当にあった怖い名無し :2006/02/15(水) 06:54:06 ID:YQFVd5u10
俺「なあ守護えもん、毎日楽しいなあ」
霊「そなたは毎日が休日であるからな。それと何だその呼び名は」
俺「おかしいな世界が輝いて見える」
霊「人の話を聞け。頭がおかしいのは重々承知しているが」
俺「もう童貞とは言わせねえ!」
霊「聞けというのにこの馬鹿者。何があった」
俺「……こんどデートすることになった」
霊「でえと…逢引のことか」
俺「アイビキって言うなよ何かやらしいだろ」
霊「気色悪いからモジモジするでない」
俺「ひっでー」
霊「それでどうして良いか判らずに狂っていたと」
俺「俺はまともだ」
霊「色恋に関してそなたは素人であるからな、無理もない」
俺「人の話を聞け。バカにすんな俺にだって必勝の策くらい」
霊「まあ人生の先輩である私に助言を求めるのが正しい選択であろ」
俺「聞けよこの洗濯板。いいか、俺が墜とした女は100人は下らねえ」
霊「現実でその経験が役に立つのか」
俺「スンマセンシタ」

121 名前:本当にあった怖い名無し :2006/02/15(水) 06:54:49 ID:YQFVd5u10
「よいか。まずは身なりだ」
俺「押忍」
霊「そなたが着飾ったところで嘲笑の的だ」
俺「泣くぞ」
霊「普段通りで構わぬ。野性味を全面に押し出していけ」
俺「おー。安上がりだな」
霊「それと今日から風呂は禁止だ。男の色香をわざわざ洗い流すことはない」
俺「フェロモンってやつだな!」
霊「最も気懸りなのは会話であろ?」
俺「トーゼンだ。あとセック」
霊「心配するな。そなたの少年の魂で母性本能をくすぐればよい」
俺「少年の…。つまり……おっぱいおっぱい?」
霊「そうだ」
俺「ウンコー!」
霊「そうそう」
俺「チンコー!!」
霊「その調子だ」
俺「おまえのことスネオって呼んでいいか」
霊「却下する」


122 名前:本当にあった怖い名無し :2006/02/15(水) 08:07:41 ID:YQFVd5u10
俺「今日は正しい日本語講座を開こうと思う」
霊「働くがよい」
俺「講師は俺。生徒はおまえ」
霊「必要性を感じぬな」
俺「『そんなことしなくてもいいもんっ!』…だ」
霊「……」
俺「さん、はいっ!」
霊「はいはい」
俺「くそこのやろう人がせっかく親切に」
霊「何のために」
俺「俺の生活の彩りのために」
霊「働け」
俺「おまえこそちっとは人の役に立て」
霊「心外だな」
俺「『うぅ…ひどいよぅ、おにいちゃん』」
霊「それでは白痴であろ。それと家系図を捏造するでない」
俺「これが現代の標準語なんだよ」

123 名前:本当にあった怖い名無し :2006/02/15(水) 08:08:34 ID:YQFVd5u10
霊「初耳だな」
俺「初めて言ったからな」
霊「標準語で。さん、はい」
俺「は、はじめて言ったんだから、しょうがないでしょー?」
霊「てれびではその口調はなかなか聞かれぬが」
俺「あ、あれは…そう! ほかの国のお話なの」
霊「いや、待て」
俺「なんで? どうして信じてくれないの? 私のことキライになったの…?」
霊「そなたが標準語の天才なのは判った。しかしな……」
俺「なに?おにいちゃん」
霊「先刻より、扉の隙間から母親が見ている」
俺「……」
霊「つまり、この一人芝居を」
俺「…………」
霊「表情から察するに、あれはもう心配やら不安やらを通り越しておるな」
俺「………………」
霊「摺り足で電話の方へ向かって行くようだが……」
俺「か、勘違いしないでっ!? ち、ちがうんだからね! ママ? ママぁぁぁああん!!!」

124 名前:本当にあった怖い名無し :2006/02/15(水) 08:09:17 ID:YQFVd5u10
霊「……働けばいいと思うよ」
霊「……ちょっと違うか……」
霊「……働いたらいいんじゃない?」
霊「む…こんなところか…難しいな……」
霊「……次は…あれか…く、何故私がこのような……」
霊「……お、お、おおおにいちゃん」
俺「呼んだか?」
霊「な!? いいきなり何だ居たのか!?」
俺「語尾にはすべてハートマークを入れるつもりで心をこめろ」
霊「みみ見たのか」
俺「見た。聞いた」
霊「ご、誤解するな。標準語を覚えようとして何が悪い!」
俺「いやー感心感心」
霊「く……不覚…っ」
俺「標準語で」
霊「云うものか馬鹿者!!」