猫耳モード♪

19 名前:本当にあった怖い名無し :2006/02/12(日) 12:10:05 ID:i7P8wi04O
飼い猫のミミが死んだ。
だが次の日ミミは帰ってきた。
猫耳を着けた人間の女の子になって…

人間の言葉を話し、人間の姿をしていても性格は猫の時のままだった。
「お帰り、ミミ…」
「別にっ…あんたの為に帰ってきたわけじゃないんだから!
ただ、あの世には下僕がいないから…そっ、それだけよっ!」
「ミミっ!」
俺は再会の感動で、以前のように抱っこしようとした
「にゃっ!ちょっと!や、やめてよっ!!フーッ!!!」
怒らせちゃった。
抱っこがダメなら喉をナデナデ攻撃だ!
「ゴロゴロゴロ…はっ!ちょっ、止めてよ!」

21 名前:本当にあった怖い名無し :2006/02/12(日) 13:55:58 ID:i7P8wi04O
数日後、俺が居間の窓の辺りで漫画を読みながら日向ぼっこをしていた
するとミミが近寄ってきた。
ミミの視線は俺の存在を明らかに無視していた。
でもミミ、俺の足踏んでるww
「べっ、別に触れていたいわけじゃないもんっ!下僕が逃げないように見張ってるだけなんだからっ!」
素直じゃないなあw
少ししてミミは何かに反応して急いで外に飛び出してった
「ちょっと出てくる!私がいないからって遊び行っちゃダメだからね!!」
と言い残して…。
数時間後ミミは帰ってきた。
「はい、コレ…」

22 名前:本当にあった怖い名無し :2006/02/12(日) 14:12:17 ID:i7P8wi04O
そう言って俺に小さな箱と手紙を渡すと、走って部屋に行ってしまった。
手紙を開けて見た
『一生懸命獲りました。今日はバレンタインデーだから…。
かっ、勘違いしないでよっ!義理なんだから!!』
箱の中身はネズミだったorz
食えないよ、ミミ…

一ヵ月後、ミミは外出したまま帰ってこなかった…。
動物は死ぬ時になると、人前から姿を消すらしい。
いよいよ本当の別れなんだと解った。
ミミの最後の言葉、
「猫耳モード♪」
忘れないよ